
ゴッホ「道、ひのきと星」
再び、『普遍人間学』のオンラインクラスで学んでをられる方のレポートをご紹介します。
かけるべき時間ならば、かけるといふこと。
そして、眠りつつ夢見ることから、目覚めの意識へ。
この、わたし自身、みづからの目覚めのために、35年ほどの時をかけてしまつてゐます・・・。
本当に、わたしが〈わたし〉であることに「目覚める」のには、一生涯かかつても、おかしくないのではないかと思つてゐます。
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普遍人間学第七講 n.k.さん
シュタイナー を学びはじめて何年にもなる。何か本質的なことがあるのを感じつつどこから取りついても心からわかった気がしなかった。
最近の学びで、欲する、感じる、考えるということを分けて考えるという意味が少しわかってきた気がする。
まず、今まで日々起こる出来事、家族の問題、友人関係、社会的出来事、そのほか身の回りにうつされる良いこと悪いこと全て、自分の問題とは考えて来なかった。他の誰かが悪い、または素晴らしい。そして、自分を出す時は他人のことは考えず、わがままに振る舞う。たまに、うまくいかないことがあったりして、自分の問題だと気づいた時は、自分を責め否定し、私はダメな人間なのだとおとしめて、閉じこもってしまう。
何年も生きてきて、シュタイナー 学んでなんになる。
全て私の中にある。この私を知り、良いところもダメなところも愛してあげよう。最大の欲が愛されたいという欲だということだ。神様から愛されていると信じよう。
そして、まず、自分を愛そう。
今回、言われた敬いの細道を進もうとするとそれができていない自分に気がつく。そして、反対の感情がうようよあることに気がつく。さげすみ、嫉妬、怒り…。それを認めてあげる。見て留める…。あることに気づいてあげるだけでいい。私は良い人でそんな低い情はない!と良い人ぶって生きてきた。
私はシュタイナー を学びはじめた頃、理想ばかり書いてある…。わたしにはできない。と思った。でもその理想に頭で憧れた。でも、ここまできてやっとそんな自分を認めればいいということが書いてあることを知った。何を読んでいたのでしょう。カチカチの頭人間から心が動き出したのかも…。
また、幼い頃にしっかりと息を吐き、欲と情を生きる。出来るだけ目覚めさせず世界を信頼できる環境においてあげる。幼い頃の育て方の大切さを感じる。
歳を経て、多くの痛みを伴う体験を通し情のある考えができるようになる。目覚めるためには多くの痛みを伴うということだが、それを気づきや目覚めのきっかけにすることができるよう仕組まれているのかもしれない。
精神は血液、筋肉の中では生きようとしているので眠り、夢見ているが、骨、神経は死んでいるのでそこで目覚めることができる。精神はそこで生きることができる。精神の世界から真理が閃いてくる。老人になって精神の世界を生きるとはどういうことだろうか?肉体が弱るため、できないことも増える。自分も、他者も許せるようになっていく。多くの欲を情をを通して温かい考えにして生きていけるようになりたい。
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