2021年05月05日

「こころのこよみ」とともに生きる @



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1913年に、ルドルフ・シュタイナーは、『こころのこよみ(Anthroposophischer Seelenkalender)』を出版した。


テオゾフィー協会を出て、新しくアントロポゾフィー協会を創立した、同じ年に。


わたしは、この『こころのこよみ』に魅力を感じ、その内容に取り組み続けてゐる。


はじめは、一週一週のこよみの味はひと意味をそこはかとなく感じてゐるに過ぎなかつた。


しかし、一年、また、一年、と時を重ねていくにつれ、序文の中の「年といふものに、いのちがある」といふ、シュタイナーのことばに感じ入るやうになつた。


随分と、ここに記されてゐる毎週のことばに、感じ入るやうになつた。


年といふものに、いのちがある。時間といふものに、いのちがある。四季の巡りを通して、その「いのち」を生きることのできる喜びを感じ始めたのだ。


「年といふもののいのち」とは、なんだらう。


一年といふ周期は、地球と太陽との関係で定まつてゐて、この地球は、太陽に見守られながら、「お天道様に見守られながら」毎年規則正しくその動きを営んでゐる。      


シュタイナーは感官を凌ぐ意識をもつて、そのことをさらに次のやうに捉へてゐる。


人と同じやうに、地球は、その球形の物質的な「からだ」だけでなく、みづからのこころをもつてゐる。みづからのいのちを営んでゐる。


そして、人と同じやうに、精神に憧れ、精神を宿さうとすべく、一年一年を生きてゐる。


地球は、太陽とのかかはりの中で、一年ごとに大きな呼吸のプロセスを営んでゐる。


その地球のプロセスとは、春から夏にかけて、みづからのこころを、大いなる世、精神の世に向かつて、息を吐き出すかのやうに、拡げていく。


それに応じて、植物は太陽に向かつて長け始め、花を咲かせ、緑と様々な色で地球を彩る。


そして、地球は、夏の間、大いなる世・宇宙に拡がり、そこで受け取つた精神の叡智に満たされたこころを、秋から冬にかけて、息を吸い込むかのやうに、みづからのからだの内に納めていく。それに応じて、地球上の植物は枯れ始め、彩りを失つていく。


そのやうに、四季の巡りを通して地球は、大きな呼吸プロセスを営んでゐる。


「年といふもののいのち」とは、なんだらうといふ問ひ。


年とは時間の一区切りでありながら、そこに呼吸がある。息遣ひがある。その伸縮、開閉、交錯を促しつつ、リズミカルに脈打ついのちがある。




posted by koji at 23:28 | 大阪 ☔ | Comment(0) | こころのこよみ(魂の暦) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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