
平櫛田中作「第一歩」
昨年、書いたものなのですが、今年、一層、自分自身にこれらのことばを投げかけてゐます。
『新学期を迎へる今』
天地(あめつち)の初発(はじめ)の時
高天原(たかまのはら)に
なりませる神の御名(みな)は・・・
この文から『古事記(ふることぶみ)』は始まります。
日本の神話では、天地の初めといふもの、それは、いまのいまのことである、と教へてきたやうに思ひます。
それが『古事記』が伝へる、思想であり、精神的感覚です。
古(いにしへ)は今にあり、今に古がある。
つねに、初めに還る、永遠(とこしへ)といふ循環の思想です。
さあ、新しく勉強を始めよう。新しく稽古を始めよう。新しく仕事を始めよう。
学校が新学期を迎へられるのか、どうか、勉強を始めるのに、そんなことはどうでもいいことなのです。
自分自身から始めていきませう!