2021年03月11日

われらが萬葉集 その二 舒明天皇御製歌 〜精神文化の源泉としての歌〜




我が国最古の抒情歌集『萬葉集』。
 
その開巻第二首目の歌、第三十四代・舒明天皇による長歌を歌はせていただきました。(訓みは、土佐の国学者・鹿持雅澄のものです)


高市の崗本の宮に天の下しろしめしし天皇の代
天皇の香具山に登りまして望国(くにみ)したまへる時にみよみませる御製歌(おほみうた)

大和には 群山(むらやま)あれど 
とりよろふ 天(あめ)の香具山
登り立ち 国見をすれば 
国原は 煙(けぶり)立ち立つ
海原は 鴎(かまめ)立ち立つ 
うまし国ぞ 蜻蛉島(あきつしま) 大和の国は


萬葉集の開巻第一首目も第二首目も、すめらみこと、天皇陛下の御製歌です。

我が国では、常に、天皇は、詠ふこと、ことばを奏でることの第一人者、ことばの芸術家でありました。

宮廷とは、日本の精神文化の源泉でした。そのまなかに、天皇がをられます。

その天皇が国をみるといふこと、望国(くにみ)をするといふこと、それは、精神・靈(ひ)の力をもつて、その国を統(す)べることでした。

第一首目が天皇の愛の歌、そして、この第二首目が天皇の靈による治世の歌。

萬葉集が何をたいせつにする歌集、言語芸術のアンソロジーであるか、そのことに対して編纂者・大伴家持はとても意識的であつたことは間違ひありません。


「われらが万葉集 その一」は、こちら→ https://youtu.be/WDz36Ov1VxA




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