「聴くこと」と「語ること」。
このふたつの国語力を培つていく。
その力の培ひは、20世紀初頭、ヨーロッパ中部に生まれたアントロポゾフィーといふ精神の学びのまんなかのことでもあるのです。
その学びの中核には、「人とことば」の深い関はりを見据ゑる、精神からの見識があります。
その見識は、我が国・日本がはやくも古代から育み続けて来た「もののあはれを知る」といふ、こころの機能の開発でもあり、文学といふものの歴史的存在意義でもあり、人間教育の粋でもある、精神文化と、全くもつて重なるものです。
ことばとは、そもそも、その民族の精神・靈(ひ)を体現してゐるものであり、そのことばによつて、こころを照らすことが、その人その人のの成長になくてはならないものなのです。
わたしは、「ことばの家」において、アントロポゾフィーの学びの真髄と言つてもいい、その「ことばと人」との関はりを日本語において語り伝へて行くことを、天職としてゐます。
そして、「アントロポゾフィーハウス」といふ新しいかたちを持つて、多くの方々と共に仕事をして行くことを考へてゐます。
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