毎月一度、琵琶湖のそばの草津にて、アントロポゾフィーの学びを、絵本の読み聞かせの練習と共に、繰り返し積み重ねてゐます。
仕事や人生の中で、様々なことがありますね。
そんな中、わたしたちは、一体、どこから、生き抜いて行く力をもらつてゐるのでせう。その力の源はどこにあるのでせう。
「考へる」ことからです。
たいせつなことを建設的に考へることからです。
さうして考へられた〈考へ〉には、情や意欲を動かす力があることがぢかに感じられます。
それは、父なる働きです。メディテーションです。
一方、母なる働きとは、「欲する」こと、意欲の働きです。何かを求めて、動くことです。世の内に飛び込んで行くことです。芸術実践です。そもそも、すべての仕事が、芸術実践でありえます。
考へるは父であり、欲するは母であり、その間に生まれる子は、感じる情です。
たいせつなことを建設的に考へること(メディテーション)と、まつすぐに̪恣意なく何かを繰り返し繰り返し求めつつ受け取ること(芸術実践・仕事)が、重ね合はされて、まこと、力強くも、美しい、健やかな情が生まれます。
毎日の健やかな生活は、実は、そのふたつの働きの重なりで成り立つてゐます。
父(爺さま)は、山へ登り、神が降り給ふ樹を伐り、その樹を山の辺の里へと持ち来たります。それが、考へるといふこころの働きです。
母は、その山の辺にて、父が持ち来たる神の宿りし樹を待ち望むべく、身を清めてゐます。それが、欲するといふこころの働きです。
そんな父と母との間に、小さ子・幼な子が生まれます。それが、感じるといふこころの働きです。
だからこそ、爺さまは山で柴を刈り、婆さまは山の辺の川で身を清めるべく洗ひ物をし、神代から人を救ふと言はれてゐる桃から、桃太郎が生まれるのでせう。
昔話は、毎日、こころの中に生き続けてゐます。
そんな学びを毎月続けてゐます。
お世話をして下さつてゐる、聡子さん、英理子さん、武史さん、そして、皆さん、いつも、ありがたうございます。
【講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告の最新記事】
- 宮城蔵王 ひのみやこ 日本文化に根差すシ..
- 宮城蔵王 ひのみやこ 主催 第1回 日本..
- 宮城蔵王 ひのみやこ 主催 第1回 日本..
- 宮城蔵王 ひのみやこ 主催 第1回 日本..
- 宮城蔵王 ひのみやこ 主催 第1回 日本..
- 10/21(月)和歌山岩出 アントロポゾ..
- 宮城蔵王 ひのみやこ 主催 第1回 日本..
- 日本文化に根差す第1回シュタイナー教員養..
- 和歌山岩出 アントロポゾフィーとことばづ..
- 2024年9/29「ミカエルの祭りの調べ..
- 5/14(火)10時半から 京都南丹市 ..
- 杜の都で学ぶ シュタイナー学校 教員養..
- 2024年4/9からの毎月第二火曜朝 京..
- 毎月第二水曜朝・第四火曜夜「言語造形」オ..
- 「会員への手紙」クラスのご案内
- 『人と世を知るということ テオゾフィー』..
- 「いかにして人が高い世を知るにいたるか」..
- オンラインクラス「こころのこよみ」へのご..
- 2024年4月からの諏訪耕志(アントロポ..
- オンラインクラス「こころのこよみ」へのご..