2021年02月18日

滋賀・草津でのアントロポゾフィーの学び



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毎月一度、琵琶湖のそばの草津にて、アントロポゾフィーの学びを、絵本の読み聞かせの練習と共に、繰り返し積み重ねてゐます。


仕事や人生の中で、様々なことがありますね。


そんな中、わたしたちは、一体、どこから、生き抜いて行く力をもらつてゐるのでせう。その力の源はどこにあるのでせう。


「考へる」ことからです。


たいせつなことを建設的に考へることからです。


さうして考へられた〈考へ〉には、情や意欲を動かす力があることがぢかに感じられます。


それは、父なる働きです。メディテーションです。


一方、母なる働きとは、「欲する」こと、意欲の働きです。何かを求めて、動くことです。世の内に飛び込んで行くことです。芸術実践です。そもそも、すべての仕事が、芸術実践でありえます。


考へるは父であり、欲するは母であり、その間に生まれる子は、感じる情です。


たいせつなことを建設的に考へること(メディテーション)と、まつすぐに̪恣意なく何かを繰り返し繰り返し求めつつ受け取ること(芸術実践・仕事)が、重ね合はされて、まこと、力強くも、美しい、健やかな情が生まれます。


毎日の健やかな生活は、実は、そのふたつの働きの重なりで成り立つてゐます。


父(爺さま)は、山へ登り、神が降り給ふ樹を伐り、その樹を山の辺の里へと持ち来たります。それが、考へるといふこころの働きです。


母は、その山の辺にて、父が持ち来たる神の宿りし樹を待ち望むべく、身を清めてゐます。それが、欲するといふこころの働きです。


そんな父と母との間に、小さ子・幼な子が生まれます。それが、感じるといふこころの働きです。


だからこそ、爺さまは山で柴を刈り、婆さまは山の辺の川で身を清めるべく洗ひ物をし、神代から人を救ふと言はれてゐる桃から、桃太郎が生まれるのでせう。


昔話は、毎日、こころの中に生き続けてゐます。


そんな学びを毎月続けてゐます。


お世話をして下さつてゐる、聡子さん、英理子さん、武史さん、そして、皆さん、いつも、ありがたうございます。


posted by koji at 23:41 | 大阪 ☀ | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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