2021年01月16日

青森公演から「小さな村で見た」「やさしい世界の終はり方」


「無言歌 no,3(G.フォーレ作曲)」
「小さな村で見た(石村利勝作)」
「Old Plantation(W.ギロック作曲)」


「やさしい世界の終はり方(石村利勝作)」
「交響曲/新世界より第2章(A.ドヴォルザーク作曲)」



この石村利勝氏によるふたつの詩、「小さな村で見た」「やさしい世界の終はり方」を初めて目に読んだ時、こころが、静かに、静かに、なつたことを憶へてゐます。


そして、このふたつの詩を何とかして言語造形をもつて奏でたい、その響き、調べを人さまに聴いてほしい、この詩の美しさと悲しさを多くの人と共有したい、といふ希ひに突き動かされて、昨年は生きました。


しかし、声に出して詠ふことで、この詩の静けさの内に漲る、みづみづしさと悲しみを損なはないだらうか・・・。


そんな畏れにも似た念ひでありました。


これらの詩が秘めてゐるこころと精神の何十分の一も表はせられたのかどうか、分からないのですが、これらのことばの精神に付き添はれ守られた昨年だつたことは、間違ひありません。これらの詩と共に生きた昨年でした。


とりわけ、「やさしい世界の終はり方」といふ作品は、本当に激しい外の世の動きの中にあつて、わたしを支へてくれたやうに実感してゐます。


この詩の作者・石村利勝氏は、この詩に以下のやうに註記してをられてゐます。https://note.com/ishimuratoshi58/n/n3838036004b6


「これは、前に世界が終はつた時のことを思ひ出してかいたものです。なつかしい思ひ出です。」


青森公演の最後の演目がこの作品だつたのですが、終演後、中学生の女の子がわたしに駆け寄つて来て、この詩に対する深い感動を様々なことばでわたしに伝へてくれました。


わたしは、かけがへのない、ひとりの聴き手に恵まれたことの仕合はせにこころから感謝しました。


令和2年12月6日 青森県十和田市東コミュニティセンターにて行ひました言語造形公演『やさしい世界の終はり方』から、諏訪耕志による言語造形・詩の朗唱と山本恵美さんによるピアノ演奏をお聴きください。


山本さんのピアノは、清潔なタッチの中にとてもみづみづしい情の漲りがあり、このたびの青森での時間が、詩と楽音との新たな響演の時となりました。


また、三瓶哲也さんによる照明もシンプルながらとても、とても、印象深く、本当に素晴らしいものです。


重ね重ねですが、この公演を主催して下さつた方々に、こころよりお礼を申し上げます。ありがたうございました。


そして、今年纏められ、出版されるであらう石村氏の詩集を心待ちにしてゐます。

             
アントロポゾフィーと言語造形「ことばの家」
https://www.youtube.com/user/suwachimaru/videos




この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。