あと何十回、何百回やれば、この詩のこころと精神を啓いてゆくことができるだらうか。
詩を朗唱するとは、ことばの意味や詩句の内容から離れて、音韻を精確にかたちづくりながら、かつ動きをもつて、母音から母音への流れの中に息遣ひをもつて入つて行くことを試みます。
地球の重力から自由になる。唯物的な感官のあり方から飛翔する。こころが情を湛えながら精神の境へと一気に昇りゆく。
この秋から冬にかけての三回の公演でも、この理想の何十分の一でも表現できたのか、どうか、分からない。
しかし、やり続けるのだ。倦まず弛まずやり続けるだけだ。
この動画では、ことばの響きの後ろに、秋の虫の音や空を飛んでいく飛行機の音などが入つてしまつてゐるのですが、それもよしとして、一区切りの記録として収録しました。
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