いま、地上の世における大動乱のさなかにゐつつも、それがサイバー空間の中での出来事に思へて、「都構想」選挙が終はつた大阪にゐるわたしは呑気に過ごしがちだ。
しかし、ほんの少しでも想像力を働かせてみれば、これは大変なことであることにすぐに気づく。
アメリカにおいて、大統領選を通して、非常に危機的な状況が繰り広げられてをり、これまで闇に蠢いてゐたものが白日のもとに引きずり出されようとしてゐる。そして、この結果は、必ず、日本に激烈な影響を及ぼす。
そして、これは本当に不思議なことだが、おそらく、わたしだけでなく、多くも多くの人が、みづからの内面の闇にこれまで蠢いてゐたものに直面せずにはゐられなかつたのが、この2020年、令和二年といふ年なのではないだらうか。
隠されてゐたものが顕はになる。
むしろ、今年、己れの内なる「膿」を出さずにゐるとするならば、逆に後々、より大変なことになるのではないだらうか。
コロナウイルスによる脅威などでは全くなく、捏造されてゐるコロナウイルス「禍」による社会の大混乱によつて、実は、ひとりひとりの内なる闇、そしてなんと全世界にこれまで隠微にはびこり続けてきた巨大な闇が、白日の下に引きずり出されようとしてゐる。
この2020年、令和二年といふ年は、なんといふ年だらう!
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