2020年09月19日

母なるいのちの源からの力



ikuyoyasuda_05.jpg


子どもがこの世に生まれて来て、
初めて地上で触れる芸術。


それが、
お母さんの声、
お母さんのことばですよね。


声といふ芸術は、
母なる生命の源から流れ來る、
命の川の流れにも似た、
人生の始まりを支えるものです。


それゆゑ、
人生の終はりにおいても、
その源へ帰るといふ情から、
戦争などで死んでゆく若者などは、
「おかあさあん!」と絶叫するのかもしれません。


いのちの流れ、
それはエーテルの流れです。


息遣ひに裏打ちされた声とことばは、
エーテルの流れに沿つて、
人から人へと働きかけ、
空間を満たさうとします。


親からことばをかけてもらふことが、
幼い子どもにとつて、
どれほど欠かせないことか。


子どもに食べ物さへ与へれば、
からだは大きくさせて行くことができるかもしれません。


しかし、その子にことばがかけられなければ、
その子は、生命力を育むことができないのです。


生命力。
生きて行くための力。
根源の力。
母なるいのちの源からの力。


それは、子どもの傍にゐる、
大人からのことば遣ひ、息遣ひによつて、
子どもに与へられるのです。


言語造形は、
そのことをリアルに感覚するための絶好の芸術です。


幼い子どもたちへのことば。


いま、始まつたばかりの四日間連続講座で、
身をもつて学んでゐます。



※絵は、安田育代氏



posted by koji at 15:51 | 大阪 ☀ | Comment(0) | ことばづくり(言語造形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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