2020年09月03日
接触し浸透し合ふ感覚 〜半木(なからぎ)の神の杜〜
半木(なからぎ)の杜に鎮まる半木神社。
(京都府立植物園内にある)
いまだ真夏のやうな暑さをくぐり抜けて、
杜の中に入つてゆくと、
静かさと涼しい風ひとひら・・・
天の岩戸開きのとき、
占ひを司られた神である、
天太玉命(あめのふとだまのみこと)を祀るこの社。
奈良時代からの土地柄から、
絹織物の守護神としても信仰されてゐたと言ふ。
主宰神の御性格やその御名さへ、
庶民の信仰の自然な移り行きからなり変はることにも、
日本ならではのおほらかな信仰のありやうが感じられ、
ありがたい。
わたしは、これからは、
こころと精神の織物を
新しく仲間と協力しながら織り上げていくのだと、
お宮の前で予感し、感謝の念ひを感じてゐると、
物凄い風がわたしを吹き抜けて行つた。
濃密でとても親しい接触。
土、水、風、熱、
そして光のなかに、
そのやうな接触する感覚、
浸透し合ふ感覚があつて、
それを憶えてゐるやうにしてゐる。
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