
これもまた、
下手な駄洒落のやうですが、
今朝の眠りの中からいただいた想ひです。
ことばを話す人は、
人のこころに和やかさをもたらす。
ことばを話す人は、
人の和を織りなす。
理想は、
人が実現できるかできないかに関はりなく、
精神としてありありとある。
振る舞ひの理想主義、
考への理想主義と共に、
ことばの理想主義が、
人には与へられてゐる。
その理想を裏切つて、
わたしたち人は苦しみ、
その理想を少しでもものにして、
人は力を得る。
ことばの理想主義は、
その民族をつかさどる精神の位の方から、
その力をいただいてゐる。
そして、
己が民族を愛する人は、
その民族をつかさどる精神から愛されるし、
己が国語を愛する人は、
国語をつかさどる精神から愛される。
己が住む土地を愛する人は、
その土地を護る精神から愛されるし、
己が家を愛する人は、
その家を護る精神から愛される。
己が発することばを愛する人は、
己が発することばを護る精神から愛される。
そのやうに、
理想とは、
絵に描いた餅などではなく、
人を護るもの。
人に力を与へるもの。
そのやうな想ひが、
眠りの世から降りてくるのです。
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