
ダヴィンチ『洗礼者聖ヨハネ』
今日6月24日は、キリスト文化圏では、
『ヨハネ祭』といふお祭りの日です。
その祭りの日について、
ルドルフ・シュタイナーの
『こころのこよみ 第12週』に則して書かせてもらひました。
今週のこの「こころのこよみ」のことばに、
わたしは本当に助けられてゐます。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
世の美しい輝き、
それは、わたしをこころの深みから切に誘(いざな)ふ、
内に生きる神々の力を
世の彼方へと解き放つやうにと。
わたしは己れから離れ、
ただ信じつつ、みづからを探し求める、
世の光と世の熱の中に。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
とくに、後半の三行です。
「わたしは己れから離れ
ただ信じつつ、みづからを探し求める
世の光と世の熱の中に」
己れから離れること。
光の息遣ひをもつて、
からだをフルに使つて練習をすることで、
己れのからだからこころを解き放つこと。
さうすることで、
恐れと憎しみに囚はれてしまひがちなこころが、
からだの外側を流れてゐる精神の光と熱の流れに、
触れることができる。
その流れに触れてこそ、
〈わたし〉が目覚めるのです。
その流れの中にこそ、
〈わたし〉が生きてゐるのです。
そのやうに感覚できるみづからを、
この感覚を、
ただ、ただ、信じて、
己れのこころを救ひ、落ち着かせ、養つてゐます。
それは、洗礼者ヨハネがヨルダン川で行つてゐた、
水の洗礼にも似る、
世の光と世の熱による禊ぎ、洗礼であります。
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