2020年05月31日

5/25 アントロポゾフィー・ゼミクラス参加者レポート@ y.yさん

 

11103019_856352484444799_4670236384249393170_o.jpg
 
 
オンラインでのアントロポゾフィー・ゼミクラス
 
そこではルドルフ・シュタイナーの
『普遍人間学』を扱ひ、
参加者が前もつて読みこみ、
講義を聴きつつ、
自分自身のことばで語らひ、
講義の後、
メディテーション(瞑想)に取り組みながら、
自分自身のことばで書く、
そんな学びの循環を大切にするクラスです。
 
参加してゐる方々のレポートなどを
公開させていただき、
アントロポゾフィーを真摯に学び、
自分のものにしていく気概の輪を創つて行く、
なんらかの機縁に繋がることを熱望してゐます。
 
5月25日には、第二講を取り上げました。
この講から、人といふものについて、
微に入り細に入り説かれていきます。
 
 
―――――
 
 
普遍⼈間学 第2講  y.y(イニシャル)
 
私達は呼吸する。その呼吸によって、私達の精神は、⽣まれる前の世界と死んだ後の世界を⾏き来している。⼀息ごとに⽣まれ、⼀息ごとに死んでいると⾔うことも出来る。⽣も死も今この瞬間にともに存在しているのだと気づいた。一瞬前の⾃分はもう今の⾃分ではないし、今の⾃分は一瞬後の⾃分を⽣み出していることだ。
 
さらに私達は常に何かを考えている、その考えは⽣まれる前の世界において決めていた、「⽣まれた後する仕事」を想い起こさせようと働きかける。そして、その事を為すべく私達は⼿⾜を動かす。想い起こしながら、考え、欲しながら進む、それが呼吸による精神の助けをかりて、我々の⽣きている時間の中で繰りなされている。
 
この想い、または意欲が「感じる」という事に跳ね返されて、シンパシーとアンチパシーが⽣じる。このシンパシーとアンチパシーの間でどちらにも偏りなく中庸を保つ事、その事で私達は⾃分の内⾯を健やかに保ち、あらゆる想念、感情から⾃由でいる事ができる。
 
その位置は、「考える事を⾒る」という作業によって獲得する事ができる。
 
この「考える事を⾒る」という事を⾏なってみると、⼀つの気づきがあった。それは考えた⾃分を⾒ている、もう⼀⼈の⾃分に出会うという事だ。さらに、考えた⾃分とそれを⾒ている⾃分の両⽅を⾒ている⾃分を感じるのだ。
 
ありのままを⾒る、感じる、考えるという事から、ある程度の距離を保ち、内⾯が健やかでいられる時、私達は⾃由であるという事が出来る。この「考えを⾒る」という事で私達は内⾯の⾃由、精神の⾃由を⼿にする事が出来る。そしてその事がリアルに今を⽣きる、⾃分を今、ここに、健やかに存在させるという事の助けになる。
 
そのように⾃分の内⾯を健やかに保ちつつ、教師は世界の物事に対してシンパシックに受け取り、その事柄に命を吹き込む。⼀⾒静かに存在している花や⽊、⽯や動物、または歴史や物語。⼦供達が出会うこの世界の様々な事柄は、⼀⾒無機質でそっけない表情をしている。
 
しかし教師がそこに関⼼を持ちつつ深く⾒ることで、その静かな物が雄弁に語りはじめ、その秘密を明かしてくれる。教師はそれらと対話し、感じ、捉え、⾃らの中に描いた「絵姿」を⽣き⽣きとした⾔葉で⼦供に伝える。この事が「教師の仕事」である。
 
そういう意味では、⼦供の前に⽴ち、授業をすつ遥か前から「教師の仕事」は始まっている。呼吸し、感じ、観察し、想い描き、⼿放し、前に進む、これら全てが教師の仕事の⼀部である。
 
しかし、この仕事は、常に闇の世界からの抵抗にさらされる。それは恐れ、不安、欲望、⾃尊⼼、という形で私達に働きかけ、その感情⾃体がが⾃分そのものであるかのような錯覚を起こさせる。そして精神の世界から私達を遠ざける。
 
この闇の⼒はルシファ、⼜はアーリマンと呼ばれる存在である。健やかな呼吸によって、そして、考えを正しく感情から分かつ術を⾝につける事によって私達はこの闇の勢⼒に精神を⽀配される事に抵抗する事ができる。この⼀瞬⼀瞬の弛まぬ業によって⾃我が強められ、常に精神界の助けをかりつつ教育者となってゆくことが出来る。⾃⼰の内⾯と向かいあわずして、他者を教育する者とはなり得ないという事なのか。
 
教育はまず⾃⼰教育からであると⾔われるのは、このような教育者の姿勢こそが地下通路を通して⼦供へと伝わって⾏くからなのだとつくづく感じる事が出来た。
 
―――――
 
 
写真は、講師・諏訪のノートから


posted by koji at 17:26 | 大阪 ☔ | Comment(0) | アントロポゾフィー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。