2020年02月21日

見た夢を想ひ起こす 〜『 をとめ と つるぎ 』に向かつて〜


 
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自分が夜見た夢を想ひ起こす。
 
 
本番に近くなり、
そんな練習をわたしたち舞台に立つ者はします。
 
 
それは、表の練習といふよりも、
裏の練習・密の練習と言つてもいいかもしれません。
 
 
夢の中で、
あの人はこんな表情をして、
わたしを見つめた・・・。
 
 
あの人はこんな風に背中を向けて、
向かうへと去つて行つた・・・。
 
 
こんな風に扉が閉まり、
わたしは家の外に締め出されてしまつた・・・。
 
 
たとへばそのやうに、
夢の中に起こつたできごとを、
目覚めた今、追ひかけ、辿つてゆく。
 
 
その作業は、
わたしたち舞台に立つ者の身の振る舞ひを、
芸術的にします。
 
 
夢を生きる。
 
 
それは、芸術を芸術的に生きるといふことです。
 
 
夢、
それはなかば目覚めつつ、
なかば眠りつつの世です。
 
 
それは、情の世でもあります。
 
 
だから、目覚めてゐるときでも、
虹の七色を大空に見たり、
風のそよぎを頬に感じたり、
道端に咲く花びらにこころを注いだり、
雷鳴轟く響きに身を震はせたりするとき、
つまり自然の営みを感覚するとき、
わたしたちは、
その自然が送つてよこす情を、
注意深く生きること。
 
 
それが、
芸術をする人にとつての深い養ひになります。
 
 
 
 
 

言語造形劇『 をとめ と つるぎ 』
大阪公演3月28日(土)
東京公演3月29日(日)



posted by koji at 21:16 | 大阪 ☀ | Comment(0) | ことばづくり(言語造形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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