2020年01月07日

恥を知る



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先日の三日間連続講座を受けられた参加者の方から、
感想が届けられました。
 
 
講座をする者として、
かうしてことばを改めてもらへることは、
この仕事をして行く上で、
内なる炎になります。
 
 
そして、この方も、
かうしたことばをこころから発せられるまでに、
「ことばの家」で学ばれ始めて、
約十年の歳月が経つてゐます。
 
 
この方は、
御自身のこれまでを
顧みざるをえないところまで来られてゐて、
人が学ぶといふことの本当の意味や、
舞台に立つといふことの本当の意味が、
とんと分かつてゐなかつたことに、
昨年の一年を通して忽然と気づきが訪れ、
「これまでの自分が恥ずかしい」といふ、
ことばを発してをられました。
 
 
大の大人が、
かういふことばを発することは滅多にありませんし、
できません。
 
 
しかし、わたしも、師の前で、
この想ひから
大泣きに泣いたことがありました。
 
 
自分のいたらなさ、なつてなさに、
自分で気づかずにゐる傲慢さ。
 
 
その傲慢さに気づいたときの、
「恥づかしさ」。
 
 
それは、わたしの成長の上で、
とてもとても大切なメルクマールでした。
 
 
「恥を知る」といふことばは、
現代ではとても異様に響くのかもしれません。
 
 
しかし、そのことばは、
日本人の道徳の礎をつくることばだつたのです。
 
 
かうしたことばは、
特別な宗教施設で話されるものではもはやなく、
学びの場といふ場で、
再び発せられていいことばです。
 
  
 

―――――
 
 
 
諏訪先生、こんばんは。
 
 
3日間ありがとうございました。
 
 
帰り際、
諏訪先生が声をかけてくださったことばと表情に
思わず私の感情があふれ出てしまい、
心の内を吐露してしまいました。
 
 
私も様々な心の動きを感じられるようになってきました。
「感情を観る」
これからはこのことを意識的にしていきたいと思います。
 
 
ずっと蓋をしていた感情は、
言語造形、様々な講座、シェアリング等、
ことばの家で出逢う人たちとの交流を通して
出てくるようになりました。
とてもとてもありがたいことです。
 
 
ことばの主になり、
一人前になるための道のりはまだまだ続きますが、
様々なことばを獲得して、
自分の感じていること、
考えていることを的確に話し伝えられるようになりたいです。
 
 
人が生きていく上で土台となる最も大切な、
第1七年期、第2七年期、第3七年期を
理想通りに過ごせなくても
いくつになっても辿りなおすことができる。
 
 
安堵しました。
 
 
私を含め必要としている人が多くいると思います。
 
 
3日間の講座を終えた今、
言語造形という芸術を味わいながら、
自己教育を続けていくことを強く欲しています。
 
 
そのことが世の中の平和につながる小さな小さな一歩になると予感して…。
 
 
濃密で豊かな時間を本当に本当にありがとうございました。
 
 
ブログ記事を受け取りました。
 
 
大切な思い出をありがとうございます。
 
 
 
(S・Aさん)
 
 
 


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