東京のとある女子中・高の先生方と、
『枕草子』の言語造形に取り組んでみました。
一段目の、
四季おりおりの景物とこころの織りなし合ひ。
そのやうな日本人ならではの感覚が、
和歌ではなく、
エッセイとして書き残されてゐます。
そこに滲み出る情をこそ、
文を声に出すことで、
じつくりと感じてみる。
そこに聴こえて来る沈黙の間の豊かさに、
耳を澄ます。
先生方ご自身が、
自身の息遣ひとことば遣ひから、
そもそも「ことばとは芸術そのものなのだ」
といふことに気づくほどに、
教室といふところが、
意味深い場になりえます。
教室が、ことばのお宮になりえます。
神聖な場といつてもいいやうに思へます。
この場を準備して下さつた方、
教務その他でまことにお忙しい中、
新しいことに挑戦された先生方、
本当にありがたうございました。
子どもたちや若い人たちが、
国語の底知れぬ魅力に目覚めていく、
そのことを何よりも希ひます。
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