2019年12月10日

笠地蔵


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今日は、
昔話「笠地蔵」を子どもたちに語りました。
 
 
このお話をしてみて、
これは日本の昔話の中でも、
本当のまごころと神秘を伝へる、
屈指の国語芸術だと思はざるをえません。
 
 
町に出て笠が売れないといふことが、
生きることの苦しみを、
どれほど子どもたちに予感させるか。
 
 
そして、売れなかつた笠を
お地蔵様にかぶせて家に帰ってきた爺様を、
「それはよいことをしなさつたなあ」
と言つて迎へる婆様。
 
 
きつと、日本人が何百年にも何千年にも渡つて、
「人はこんなにも美しいこころを持つてゐるのだ」
といふことを静かに感じ続けてきたお話です。
 
 
そして、
一年の終はりに捧げられる神仏への思ひ。 
一年の初めに甦る太陽の神からの恵み。 

 
そんなお話が終はつた時の静寂の深さ。
 
 
年の終はりと始まりに、
いまもなくてはならない、
幼な子たちとのかけがへのない時間です。
 
 


posted by koji at 20:34 | 大阪 | Comment(0) | 言語造形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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