2019年11月09日

演劇企画体ツツガムシ「ドイツの犬」


 
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先日、新宿区中落合にある小劇場「風姿花伝」にて、舞台「ドイツの犬」を観ました。
 
 
劇団の主宰者であり、劇作家である日向十三氏の舞台。やつと観れた。
 
 
人間の姿の向かう側に存在するものへの、日向氏の良心を感じる。
 
 
それは、痛みと希み、怖れと憧れ、切なさと優しさとが、交差する舞台。
 
 
フリードリヒ・フォン・シラーの「歓喜の歌」のことばがこれほどこころに浸みるとは。
 
 
いい俳優ばかり。素晴らしい演出。そして深くて重い輝きを持つ宝石のやうな作品。
 
 
いくつもの場面でこころを深く動かされたのですが、中でも、ある登場人物が最後にみづからに死を与へる。
 
 
そのとき、それはドイツ人の死であるはずなのだけれども、日本人がみづから死を決するときのやうな、極めて日本的な死の印象。わたしには感銘が深かつたのです。
 
 
11月11日(月)まで。
 
 
シアター風姿花伝 (目白)です。
http://www.fuusikaden.com/
〒161-0032 東京都新宿区中落合2-1-10
TEL:03-3954-3355
JR山手線「目白駅」より 徒歩18分
西武池袋線「椎名町駅」より 徒歩8分
西武新宿線「下落合駅」より 徒歩10分


posted by koji at 00:05 | 大阪 ☀ | Comment(0) | 絵・彫刻・美術・映画・音楽・演劇・写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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