
今日は、親子えんげき塾 ことばの泉の皆さんと言語造形。
ルドルフ・シュタイナー曰く、「ことばの音韻は神である」。
そのことを毎日毎日、確かめようと意識してゐます。
今日もまた、このシュタイナーのことばが真実であることを実感したのでした。
人のこころには、浮き沈みがあり、時に戸惑ひ、彷徨ひ、落ち込み、それゆゑ、自分で自分が分からなくなることもありますよね。
言語造形は、息遣ひをフルに繰りなしながら、ことばの音韻のひとつひとつに意を注いで行く作業にひたすらに取り組んでいきます。
ことばが空間に解き放たれて鳴り響く、そのとき、その音韻のひとつひとつが空間の中を動きゆくのを追い掛けて行くのです。
さうして、息の流れに伴つて、音韻から音韻へと造形と運動が繰りなされていく時、わたしたちはいつしか、己れのことを忘れてゐます。
ことばの音韻は、精神だからです。
精神に沿ふ時、人は己れのこころの外に出ることができます。
ことばの音韻にかたちを与へ、動きを生みなしていくとき、さらにことばは、リズム(長短)とタクト(強弱)とメロディー(高低)をも奏で始めます。
さうして、ことばは芸術として甦ります。
そのとき、人も、甦ります。
「古事記(ふることぶみ)の傳(つた)へ」と題して、今年の12月22日(日)、和歌の浦にて上演予定です。
我が国の古典『古事記』から、どのやうな音楽が聴こえて来るのでせうか。

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