今日も、幼な子たちと昔話を分かち合ふ。
幼な子たちは、ことばのかたちを求めてゐる。
ことばの音韻のもつ動きとすがたを、まるで大好物の食べ物を求めるやうに求めてゐる。
粗雑なことばの使ひ方から離れ、丁寧にひとつひとつの音韻が扱はれるとき、「あ」の開かれた響きや「い」の緊張をもたらす響きなどが、幼な子たちのからだをひそやかに織りなしていく。
ことばが、幼な子のからだを創り、小学生のこころを創る。
なぜなら、ことばとは、そもそも、精神だから。
精神が、0歳から7歳ごろまでの子どものからだを創り、7歳から14歳ごろまでの子どものこころを創る。
語り部とは、昔から、精神の伝道師だつた。
一列目の男の子たちの頭がずらりとそろってゐるのが可愛らしいなあ・・・。
男の子たち、一生懸命、お話しを聴いてゐる・・・。
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