

親子えんげき塾 ことばの泉は、今年、令和元年の暮れ、師走の月、冬至の日に、和歌の浦で『古事記(ふることぶみ)の傳へ』と題して、天の岩戸開きに至る日本の神話を演じます。
冬至の、最も太陽の力が弱まり、最も闇の力が強まるそのとき、天照大御神様が天の岩戸からお出ましになられ、陽の光の力が再び甦るのを、わたしたち日本人は毎年、毎冬、お祝ひしてゐました。
その冬至の日に向けて、わたしたちも準備を少しずつ始めてゐます。
日本人がこころから大切に守り続けてきた物語り。
それは、神話です。
それは、語り伝へられて来ただけでなく、演じられ、祭りを通して祝はれ続けて来たものです。
つまり、古事記の神話は、今年、この月、このとき、いま、起こつてゐることを言語化したものであります。
闇の極まる日の冬至の祭りは、そもそも、新嘗(にひなへ)の祭りでした。
一年の米作りの終結点として祝はれ、収穫に対して太陽の神、天照大御神に感謝を捧げる、日本人の暮らしの中でなくてはならない、とても重要なものでした。
神話といふ文学と、米作りを中心にした暮らしと、信仰が、ひとつになつて何百年も、いや、きつと何千年も営まれて来た国、それが日本です。
わたしたちは、いま、何に繋がらうとしてゐるのだらうか。
そんなことをこの『古事記の傳へ』を演じようとしてゐる、えんげき塾のメンバーたちはこころの中で感じ始め、考へ始めてゐます。
わたしもそんなメンバーの方々と共にこの令和元年を生きることができることが、なんだか晴れがましいのです。
昨日の稽古に、見学に来て下さつた村尾 初子 (Hatsuko Murao)さんが動画を撮つて下さいました。
https://www.facebook.com/hatsuko.murao/videos/2305188046208315/?t=5
https://www.facebook.com/hatsuko.murao/videos/2305187706208349/?t=7
初子さん、どうもありがたうございます。