2019年04月16日

普遍人間学 & 言語造形クラス のご案内 〜ザンジバル島の想ひ出〜

 
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今週の4月21日(日)から、毎月第三日曜日に、「ことばの家 諏訪」にて、新しく『 普遍人間学 & 言語造形を学ぶ会 』が始まります。
 
『 普遍人間学 』は、ルドルフ・シュタイナーが今から丁度100年前、1919年9月にシュタイナー学校初開校に向けて行つた、教員養成のための14回連続講座の講演録です。
 
「 ことばの家 諏訪 」では、二廻り目の普遍人間学の会です。
 
一回り目では、わたしが一講ずつ、内容を噛み砕いて生徒の皆さんに語りかけるといふスタイルで通しました。
 
今回の二回り目では、一文一文、最初のページから読み込んでいきます。
 
本といふものは、こちらが真摯に求めれば求めるほどに、応えてくれるものです。
 
いま、思ひ出したのですが、自分が27歳頃のとき、アフリカの各地を一年近く転々としたあげく、インド洋に浮かぶザンジバル島で二ヶ月、独り暮らしをしたことがありました。
 
そのとき、周りはスワヒリ語のみの毎日だつたのですが、そのとき、仮住まひをした一軒家に、なぜか、福沢諭吉の『文明論之概略』の文庫本が一冊置き去りになつてゐたのです。
 
以前に住んでゐた日本人が置いて行つたのでせう。
 
わたしは、日本語に飢えてゐましたから、その一冊を貪るやうに読みました。
 
そのときの感銘はとても衝撃的で、重層的で、わたしの何かを果てしなく満たしてくれたのでした。
 
話しがあらぬ方向に行つてしまひました。
  
ルドルフ・シュタイナーの著作『自由の哲学』や『テオゾフィー』をはじめ、この『普遍人間学』も、わたしにとつては、二十五年近くの間、目を皿のやうにして読み続けてきた本です。
 
あの、ザンジバル島での読書体験が、日本語で生きていく上でのわたしにとつて決定的なものだつたやうに、本を読むといふことの面白さを、シュタイナーの本で共に体験できたらなあ、そんな想ひでゐます。
 
言語造形と共に、『普遍人間学』、やつていきませんか。
 
今週の日曜日が、第一回目です。
 
お待ちしてます。
 
「ことばの家 諏訪」 諏訪耕志
 

 
――――
 
●日程
毎月 第三 日曜日
 
 
●講師
諏訪耕志  https://kotobanoie.net/profile/
 
 
●時間
10:00 〜 12:30 『 普遍人間学 』講義
13:30 〜 15:30  言語造形
 
 
●参加費
 
初回のみ体験参加   6,500円
次回以降4回連続  22,000円
 

精巧堂出版の 鈴木一博訳『 普遍人間学 』 を使ひます。
できましたら、ご参加前にお求めください。
https://www.seikodo-store.com/show1.php?show=b0031
 
 
●会場&お申し込み・お問ひ合はせ
「 ことばの家 諏訪 」https://kotobanoie.net/access/#map

 


posted by koji at 23:05 | 大阪 | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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