次女と山の辺の道を歩いた。
今日のお目当ては、山の辺の道の中ほどにある、桧原(ひばら)神社。
元伊勢である、この神社の地は倭笠縫邑(やまとかさぬひのむら)といふ古称を持つ。
天照大御神はそもそも、天皇陛下と共にお宮に住まはれてゐたが、第十代崇神天皇のとき、天皇と離れ、皇女・豐鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)を斎皇女(いつきのひめみこ)として、この倭笠縫邑にお鎮まりになられた。
大御神が倭笠縫邑にお鎮まりになられた神人分離の最初の夜、宮人たちは、夜もすがら、この歌を歌つたといふ。
宮人の大夜すがらにいさとほし
ゆきのよろしも大夜すがらに
どんな想ひで、この歌を唱和したのだらう。
大和路や古社・旧跡を訪ね歩き、その雰囲気をからだで味はふこと。
それは、日本の子どもにとつてたいせつなことだと思ひ、毎年一緒に歩いてゐる。
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