2018年08月11日

夏の意欲 〜和歌山・親子えんげき塾 ことばの泉〜


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和歌山の親子えんげき塾 ことばの泉のメンバーが、夏の日の輝く今日も生誕劇創りに取り組みました。
 
彼女たちは、みな、初心者です。
 
演劇の、芸術の、初心者です。
 
しかし、どうせやるなら、本物に取り組まうといふ、意欲があるのです。
 
まことに強烈な意欲です。
 
呼吸をアクティブに、ダイナミックに、ことばからことばへ、文から文へ、織りなしていく。
 
それは、会場いつぱいに柔らかい透明な反物を次々と繰り広げてゆくやうな作業です。
 
劇が始まつたならば、終演までの二時間の間ずつと、ひとときたりとも、その作業をおざなりにすることはできません。
 
さらに、ことばといふことばには、すべて身振りが胚胎してゐます。母音ひとつひとつ、子音ひとつひとつに、固有の身振りがあります。
 
その呼吸の織りなしのうちに、母音から母音への繋がりある流れを生きる。子音ひとつひとつの質を際立たせていく。身振りから身振りへと本能のごとく動きを繰りなしていく。
 
それらの要素を引き立てていくには、繰り返し、繰り返しの練習がどうしても必要です。
 
それは、とても体力と気力と精神力の充実を要求します。
 
だからこそ、演劇は、言語造形を通して、芸術になります。
 
ことばの泉のメンバーは、汗を流しながら、いま、夏を生きてゐます。
 
(いつも、ことばの泉のページから写真を拝借させてもらつてゐます。ありがたうございます)

 
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posted by koji at 20:26 | 大阪 ☁ | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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