2018年05月25日

『和歌(うた)を学ぶ会』〜萬葉人の血〜


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萬葉集から日本のことばの芸術の粋を学ぶ『和歌(うた)を学ぶ会』。
 
萬葉人の血のうちにあつたリズム、メロディー、高らかで、かつ穏やかな韻律。
 
萬葉歌にをいては、そのすべての内なる音楽が、流れる呼吸の動きの中で、彫塑的な輪郭、建築的な力としても取りまとめられ、解き放たれ、絡み合はされます。
 
それらの歌は、ときに、素戔嗚尊のごとく大地の底から湧き上がり突き上げるやうな力を感じさせ、ときに、天照大御神のごとく明るく澄んだ陽の光の輪舞のなだらかに繰り出す動きを感じさせます。

そこには、すでに、とても複雑な光と陰影が交差してゐます。
 
萬葉人が、我が国の国語の基準の高さを明確に示してゐます。
 
「ことばの家 諏訪」で、わたしたちは、道を探してゐます。
 
意識的に、芸術的にみずからの身を修めつつ、萬葉人が生きたことばの美と格と律を己れのものにする道を。
 
分別に仕へるための言語ではなく、言語のみなもとへと再び辿りゆく道を。
 
今週の水曜日のクラスでは、萬葉集第一巻から、額田王によるいくつかの歌、その他の歌を稽古しました。
 
来月も、第一巻から引き続き、とても重要な数々の歌を、机上ではなく、からだまるごとで学んでいきます。
 
 
●和歌を学ぶ会 https://kotobanoie.net/yamatouta/
 


posted by koji at 21:49 | 大阪 ☁ | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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