2018年03月08日

ことばと子どもの育ち(2)〜耳を澄ます練習〜


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わたしたちは、ことばを通して、「考へ」だけが伝はればいい、「情報」だけが伝はればいいとは思つて、暮らしてゐません。
 
「考へ」を伝へること、「情報」を得ること、そしてそれらを共有することは、現代を生きる誰にとつても必要な事に違ひありません。
 
しかし、人は、ことばを通して、情のやりとりをこそたいせつにしてゐます。
 
そもそも、ことばとは、発する人の「考へ」だけでなく、「情」をも、「意欲」をも、ことばに乗せて伝へようとします。
 
その人の考へ、情、意欲が三つ巴になつて運ばれてこそ、ことばです。
 
幼い子どもは、ことばを全身で聴いてゐます。大人のやうに耳だけで聞いてゐるのではありません。全身が耳です。まるごと感覚器官なのです。
 
全身でことばを聴き、ことばに抱きしめられながら大きくなつてゆきます。

子どもは、ことばを通して、意欲、情、考へといふ順番で、自分のこころを育てていくのです。
 
子どもが大きくなつていくにつれて、過度に知的にならないやうに。
 
情といふものに鈍感にならないやうに。
 
型通りの生気のない話し方しかできない人にならないやうに。
 
そして、おほよそ七歳以降、活き活きと自分自身のことばで、自分自身の考へてゐること、感じてゐること、欲してゐることを、だんだんとことばにしていくことができるやうに。
 
そのためには、傍にゐる大人が、自分自身の発することばを、子どもの発することばを、活き活きと感覚することです。

全身でことばを聴いてゐる子どもの傍で、活き活きとことばに向き合ふことです。

それは、また、自分自身のことば遣ひに耳を澄ませてみること。

子どものことばと声と息遣ひに耳を澄ませてみること。
 
その練習です。
 
それは、人が人になりゆくための、わたしがわたしになりゆくための、練習です。

大人自身のその練習が、子どものからだとこころの育ちをひそかに支へ、促してくれます。

 


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●名張・言語造形を体験する会『ことばを聴く 語る』

講師: 
諏訪耕志 (「ことばの家 諏訪」主宰 )

日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

お問い合わせ・お申込み: 
ことばの家 諏訪 
 e-mail info@kotobanoie.net
 Tel 06-7505-6405

プログラム:
10:00 お話しを語るワークショップ
(言語造形を体験していただきます)

12:00 お話しに耳を澄ます朗読会 
(言語造形による語りを聴いていただきます)

「風呂に入るお地蔵さん(名張の昔話)」 南ゆうこ
「和泉式部日記」より 森野友香理
「蛇の輪(創作昔話)」 諏訪耕志

12:45 シェアリング

(全員で感想を語りあい聴きあいましょう)

13:00 終了



posted by koji at 08:56 | 大阪 ☔ | Comment(0) | ことばと子どもの育ち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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