2017年11月27日
家庭での語りA
子どもがこの世に生まれてきて、その子どもにとつて、まづもつての大切な存在は母親でした。
ところが、小学生中学年から高学年になつてくるにつれて、子どものこころの中に、最も大切だつた母親の存在感に変化が生じてきます。
どのやうな変化か、それは、子どもひとりひとりで違つてくるのですが、ただ、子どものこころの中にはその変化に対する戸惑ひのやうな感情が拡がつてきます。
そんなとき、いよいよ、父親の出番が巡つてきます。
父親が、子どもに、母親のことを親しく語つてあげる。
お母さんは、こんなこと、あんなことを毎日してくれてゐるね・・・。
お母さんはああ言つたけれども、本当はかういふ気持ちだとお父さんは思ふよ・・・。
お母さんの好きなケーキは何だと思ふ?
子どもにとつて存在してゐるのがあまりにも当たり前のお母さんといふ存在を、お父さんが改めて親しくことばで描き出してみる。
そんなお父さんによる語りが、子どもの内側に新しい母親像をもたらします。
それは、子どものこころに、父性と母性の結びとして深く印づけられます。
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