お陰様で、今年から言語造形の舞台、言語造形の体験に新しく触れられる方がいつさう増えてきました。
本当にありがたいことです。
ことばの精神、日本語の風雅(みやび)に目覚めていくことは、日本の国のこれからにとつて、とてもとても大切なことだとわたしは思はずにはゐられません。
この古くて新しい藝術は、体験していただくことでしかそのものが何なのかをお伝へできないのですが、それでも、言語造形についてわたしが以前書いたものを何回かに分けて再び、掲載しようと思ひました。
諏訪耕志記
『言語造形について 〜「使ふ」から「仕へる」へのメタモルフォーゼ〜 @』
ことばとは、わたしたち人が「使ふ」ものだと、通常思つてゐる。自分の考へてゐることや思つてゐることを言ひ表すための道具として、日本人ならば日本語を当たり前のやうに使ひこなせるものだと、ある意味、高をくくつてゐる。
人と人との間にをいて情報といふ情報が交はされてゐる。その際、情報の中身、伝へようとしてゐる内容、意味、それらをできる限り簡潔に分かりやすく伝へることができればいいのであるから、ことばはその情報を伝へるための道具であり、記号にすぎない。そんな風にわたしたちは漠然と感じてゐるのではないだらうか。わたしたちは、さういふ漠然とした意識の中で漠然と教育されてきたと感じられる。
そのことばに対する漠然とした意識に、アントロポゾフィーから生まれたことばの藝術「言語造形」は搖さぶりをかける。
【ことばづくり(言語造形)の最新記事】
- アドリブでお話を語ってみる
- 七年前、六年前のクリスマス イエスキリス..
- わたしたちの新嘗祭(にひなめのまつり)
- 「母の国 滋賀」でのことばづくり
- 昔話や神話を信じること
- これからの共同作業
- 青い森自然農園でのことばづくり「ことばの..
- ことばのひ 京都南丹でのことばづくり
- ありありとあるものに触れる喜びをはっきり..
- 家庭教育の基 百人一首
- きららの森サマースクールでのことばづくり..
- ことばづくり(言語造形)という芸術の必要..
- 京田辺シュタイナー学校でのことばづくり(..
- 味わい深いひとときの積み重ね
- こころよろこぶ 「ことばのひ」 in 青..
- かたちづくられる人
- 靈(ひ)の学びと言語造形
- 言語の音楽性
- 教員養成の要としてのことばの修練
- おほもとの詩芸術を統べる道筋 マリー・..