
この8月のお盆の頃に、北海道で行つた講座『詩作と言語造形』のこと。
稲尾教彦さんによる詩作への導き。
それは、こころといふ内なる自然と、林に息づいてゐる植物や虫たち、そして風や光といふ外なる自然とが、触れあふときに生まれてくる、ことばの秘儀への導きでもあつた。
そのプロセスが、稲尾さんによつて記されてゐる。
言語造形といふことばを発する芸術も、ことばというものの中に、内なる自然と外なる自然とが重なりあふときを探り求める、ことばの秘儀である。
最近の稲尾さんのブログからその文章を写させてもらひました。
http://godosha.seesaa.net/article/453183321.html
改めて、稲尾さん、そして講座に参加して下さつた皆さんに、感謝、感謝、感謝。
「夏はわたしに、みづからを捧げてくれた」
(ルドルフ・シュタイナー『こころのこよみ 第23週』より)
あの講座を思ひ出すと、そんな夏だつたと感じる。
この講座は、あまりにも魅力的だと思ふので、近いうちに関西でも行ひたい。
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一昨日、ひびきの村サマープログラム「詩作と言語造形」の講座5日間が終わりました。昨年に引き続き、二回目となる今講座。
林の中に入り、徐々に林の静寂と親しくなってゆくという過程を踏まえ、こころの中に、ある空間を作り出すことをしてきました。
そして、その内的な空間をキャンバスに、自らの、真心の手触り、ぬくもりを感じつつ、ことばを紡いでゆく。
注意深く植物と目を見合わせる。
注視するとは、どういうことなのか。
止観し、一点を見つめることの意味は・・・。
目を閉じ歩く。写真を目の内に収めるようにして、光の像の中を歩く。
音や光や風が、次第にもうひとつの手触りを持って、こころに響いてくる。
植物の呼吸のようなしじまを見つめる。
そこにことばを交わし、本当に大切な問いをもち、植物とわたしに向き合う。
僕にとって詩を書くということの、本当に大切にしていることをお話しつつ、進めていった詩作の時間でした。
そして、言語造形をとおして、深い息遣いの中で、身振りを伴い、ことばを動きの中で、生きて、生きて、生ききってゆく。
ことばそのものの力と生命を、教え導いてくださった言語造形家の諏訪耕志さん。
諏訪さんのご指導が、詩をどれほどこの世に羽ばたかせてゆけたか。
詩作と言語造形は、ことばと人の源泉へ至ろうとする、どこかで共鳴する二つの道のように思います。
身振りの中で、ことばの音韻・衝動を動き、舞い、詩を声にし、
息を吐ききり、次のことを何も考えず求めず、ただ一心不乱に詩そのものに生きること。
それは人の全存在を、生ききる、ということではないか。
ご参加のみなさんにこころから胸打たれました。何度も涙しました。
ご参加の方皆さんとともに、作り上げてきました。
共に講座を担当してくださった諏訪耕志さん、ご参加くださったみなさま、本当に素晴らしい時間を共有できたことに感謝しています。ありがとうございました。
稲尾教彦さん記
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