2017年04月07日

家といふ存在


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家の中を毎日掃除してゐます。たつた一日で、これだけのほこりやゴミが溜まるものかと驚きます。
 
そして、かう考へました。
 
家とは何とも不思議な場所だと。
 
この家の中で、一日も休まず、人のからだから不要になつたものや不潔なものが脱ぎ捨てられていき、大気の中で軽いものは風に澄んで漂ひ、重いものは濁つて凝つて地に積もつてゆきます。
 
さういふことが可視化して、すぐさま意識化できるのが、家の中です。家の外では、なかなかさういふことが目に見えにくく、すぐには意識化できません。
 
人は、時の経過とともに、からだからの老廃物を捨て去ります。そして、実はそのことによつて、こころを純化し、己れを精神化していく存在でもあるのです。大気が重いものを下に落とし、軽いものを上へと舞い上げるやうに。
 
人は年齢を重ねることによつて、精神がだんだんとからだに通つてゆき、またそれ故にからだから老廃物が捨て去られてゆくのです。
  
家といふものがあつてくれるお蔭で、そしてその家を清潔に保とうとすることで、時間の流れの中で人といふものがだんだんと精神化していくのだといふことを意識することができます。
 
家とは、そんな毎日のわたしたち家族の暮らしの営みから生まれる老廃物を受け止めてくれ、わたしたち人の働きによつてまた何度でも清潔で、人にとつて心地いい場所へと甦つてくれる掛け替へのない空間です。
 
そして実は、家とは、そのやうな穢れと晴れとの数限りない繰り返しを人に経験させることによつて、その中に生きる人に精神の甦りを促し、意識化させようとする存在でもあるのです。
 
家とは、単に物質的なものなのではありません。人を精神的に甦らせてくれるための精神的なシステム・生きている有機的な仕掛けなのです。

「家」とは、人にとつて大切な存在です。
  
復活祭に控えて・・・。


posted by koji at 11:52 | 大阪 ☔ | Comment(0) | 断想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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