2017年01月25日

美の世界・國のかたち

 

 



文藝評論家の小川榮太郎氏が創る日本文化の美を見いだしていく番組『美の世界・國のかたち』を毎囘樂しみに觀てゐます。
 
白洲信哉氏をゲストに迎へての最新の「骨董始めませんか?」と「やきもの大國」も本當に面白く興味深いものでした。
 
おほらかに、かつ輕妙に、日本文化傳來の特質を、
親しく打ち解けて談りあふ、そんな番組です。
 
例へば器のやきものならば、
飾り物として保存するのではなく、
人がこころを籠めて持ち、用い、意識を注いだからこそ、
そのものに美が宿るとする、
そんな「ものへゆくみち」を歩む日本人のあり方。

また、
外國から來るものを決して拒まず、
むしろ、鷹揚として受け入れた上で、
それを自由自在に變形・變容させ、
他のどこにもないほどの高さと深さに練り上げていく、
わたしたち日本人の融通無碍なあり方。
 
そんな昔からの日本人のあり方から、
日本といふ國が古來育んできた文化的特質が生まれてゐます。
 
そのあり方の淵源を探るのは、
これからのひとりひとりの日本人に任されてゐますが、
それは本當に興味深い作業で、
なぜなら、それはみづからの出自に誇りを感じていくための、
人にとつてなくてはならない精神的作業だからです。
 
これからの子どもたちに何を傳へていくかは、
樣々ありますが、
その中でも尤も大切なもののひとつとして、
自國の歴史と文化を深く學ぶことがあります。
 
それは、みづからに對する信頼、
自尊心を養ふことへと繋がつていくのではないでせうか。
 
みづからに對する信頼、
決して傷つけられてはいけない自尊心、
それは、他者との關係性の中で、
よりよきものを生みだしていくための基だと思ふのです。
 
難しい理論ではなく、
暮らしの中で手にするもの、肌に觸れるものを通して、
わたしたちの精神文化の深さへの道を歩んでいく。
 
そんな道へのお誘ひが、
この番組だと思つてゐます。


posted by koji at 10:04 | 大阪 ☀ | Comment(0) | 断想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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