2016年10月04日

秋、花の名をとなえれば・・・


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山上憶良の「秋の七草」として知られている歌二首を、
今日の萬葉集のクラスで生徒さんとともに稽古しました。
 
 
 秋の野に 咲きたる花を 指折り(をよびをり)
 かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
 
 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花(をみなえし)
 また藤袴 朝貌(あさがほ)の花

 

花の名を唱えるだけのこの歌。
 
しかし、その名を生徒さんが發音されるとき、
部屋の空閧ノ、
その花、その花の奥深い内部が開かれ、
各々の植物がその精神を語りだす、
そんな感覺が生まれたのでした。
 
そうして、秋の野原がこころの目の前に拡がるのです。
 
すると、不覺にも目に涙が溢れてしまいました。
 
親しくて、懐かしく、そして悲しい、感情です。
 




posted by koji at 18:01 | 大阪 ☁ | Comment(0) | 断想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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