2016年08月23日
子どもたちと古典との出會い 〜國語ヘ育のひとつの試み〜
小学二年生の我が娘が、
『古事記(ふることぶみ)』
冒頭部分の言語造形に挑戦している。
天地の始まり、神々の名が次々に出てくるところで、
本居宣長の訓み下しによる原文そのままだ。
古典との出會い。
それをふんだんに子どもたちに提供していきたい。
我が國の古典は、
ことばの意味を伝えること以上に、
ことばの響きが醸し出すことばの感覺、言語感覺を深く共有することに重きを置いていた。
過去のことば遣いや、古い文の綴りは、
藝術的であり、信仰生活に裏打ちされていたので、
現代人であるわたしたちをも、
國語の精神、母語の精神のもとへと導いてくれる力をいまだに秘めている。
わけても、『古事記』は、
とても強い働きを孕んでいて、
子どもたちのからだとこころに健やかに伸びやかに働きかけている。
國語の精神が子どもたちに宿りだす。
それは、おのずと、
ことばを大事にすること、
こころを大事にすること、
人を大事にすることへと繋がってゆく。
そんな國語ヘ育の試み。
この記事へのコメント
コメントを書く