2016年04月29日

第一回ことよさしの會 ありがとうございました


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第一回目のことよさしの會、発表して下さった方々、来て下さった皆様、本当にありがとうございました。
 
會場に集まった皆で、萬葉集から柿本人麻呂の長歌を朗唱しました。
 
葦原(あしはら)の 水穂の國は 
神(かむ)ながら 言(こと)挙(あ)げせぬ國 
然(しか)れども 言挙げぞ我がす 
言(こと)幸(さき)く ま幸(さき)くませと 
つつみなく 幸(さき)くいませば 
ありそ浪(な)み ありても見むと 
百重波(ももへなみ) 千重浪(ちへなみ)にしき 
言挙げす我は 

 
 
その歌は、ことばの精神・言霊が、海の波が百重(ももえ)にも、千重(ちえ)にも織り重なるように、響き渡り、人の世に幸せをもたらすように、との希いから詠われた絶唱でした。
 
 
発表をした皆さん各々、
會場にぎっしり詰めかけて下さったお客さんを前に、
一生懸命、声を發してくれました。
その聲は、その人その人の生き方を感じさせるような、
何か大事なものを響かせておられました。
 
しかし、
海の波が果てしなく続きながら陸へ押し寄せるように、
そのつどそのつど息を使い切り、
前へ前へと腰を押し出しながら、
ことばを發し続けることの難しさをも痛感しました。
 
發表が終わった後のシェアリングの時閨B
そこには、
言語造形というとてつもなく古くて新しい藝術に対する、
予感から確信まで、
様々なことばを分かち合うことができた稀有な時閧ナした。
 
このような時間を持つことができたことを、
皆さん、そしてことばの精神に、感謝します。
 
本當に、どうもありがとうございました。

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posted by koji at 21:03 | 大阪 ☀ | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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