うちでは、酵素玄米のごはんを毎日いただいているのですが、わたしにとっては、それがこの世で一番のご馳走で、それさえあれば、他の食べ物はなくても、充分生きていくことができるとまで思い込んでいます(笑)。
この旨さは、噛めば噛む程じわっと感じられるもので、毎日、毎食、いただいても飽きません。
酵素玄米に出会って、十年ぐらいになるのでしょうか。
しかし、こういったわたしの「素朴一筋」「『いつものやつね〜』的な」「保守性」は、二十七歳から二十八歳のときに旅したアフリカ漫遊の時に経験したことから始まっています。
エチオピアのある村に三週間ほど入らせてもらって、そこで牧畜や牛や山羊などを病気から守る仕事を手伝わせてもらったとき、毎朝、仕事に出て行き、結構激しい労働でくたくたになって帰ってくると、数人の女の人がその時その時に焼いてくれるインジェラに煮込んだ野菜類を包んで食べさせてくれるのです。毎晩、同じで、来る日も来る日も、インジェラでした。エチオピアの人にとっては、その食事は全くの基本食なんです。
しかし、その毎晩同じ食べ物をいただくことが、この上ない楽しみで、仕事をしている間も、「宿に帰ったら、あのインジェラがまたいただける」と思っただけで、元気百倍でした。
同じ食べ物を頂いていても、全く飽きないことがあるのだということが、当時のわたしには本当に新鮮な驚きと感動でした。
毎日の労働と質素な食事。
あの三週間の日々の充実感がこの身に叩き込まれたんです。
日本においては、お米。
しかも白米だと、わたしの場合は、そのありがたさがよく分からないままでしたが、玄米、とりわけ酵素玄米に変えてからは、本当にこれこそがわたしたち日本人のソウル・フードだと勝手に確信したわけです。
精一杯、お米を頂いて、生きていきたいと思っています。
これは毎日最高の笑顔で豆を挽いて、エチオピア・コーヒーを淹れてくれていた女の子。
毎日、昼間からインジェラを焼いてくれる。
獣医師 野田浩正さんと村の酒場に毎晩繰り出した。
1993年3月7日とあるから、丁度23年前の今日だ!
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