昨日の『十三夜』、司祭の方が唱えて下さるお祈りから始まり、一葉の描く世界を、じっと聴き耳を立てつづけて下さるお客様と共に2時間半、生き抜いたような時間でした。
天へ向かう方向性を感じさせるような教会という空間。
さらに、演者の前だけでなく後ろにも空間が広がっており、思っていた以上に声が拡散してしまうことから、全身からことばを叩き出すようにしながら、子音を強調するべく、ことばを造形することに専念させてもらった2時間半。
終演後、お越しくださった皆さんからおことばをいただき、この物語の深みに入っていき、登場する人物ひとりひとりの表には描かれていないこころのありようまでをも想い描くような聴き方を、多くの方々がされていることを知りました。
芸術を生きた後の独特の高揚感の中で、打ち上げ会も参加者の方が用意してくださり、言語造形を愛する仲間が遠くから(埼玉、東京、広島、高知などなど)集まって、本当に楽しい時間を過ごすことができました。
全身に声を浴びるようにして物語を聴いた後、そのように、作品について、作者について、ことばについて、ことばの芸術について、こころから語り合える時間ほど、嬉しいものはありません。
こうして言語造形の公演を重ねていくごとに、そのような物語の深み、言語の味わいを聴き取る聴き手がだんだんと多く来て下さることに、本当にこころからの喜びを感じています。
そして、今回、「ことばの家」を主宰していますわたしたち夫婦ふたりで舞台に立たせてもらったのですが、私事の様で、まことに、まことに、恐縮ですが、皆さんがまるで結婚式に立ち会って下さっているような感覚も覚えました。
舞台のたびごとに、この結婚は繰り返されているのですが(^_^;)。
いらしてくださった50名以上の皆さんおひとりおひとり、公演をサポートして下さった仲間の皆さん、そして、教会という大切な場を開放して下さった教会の皆さん、皆さんのこころからの親しさ、暖かさ、真率さに、本当にこころから感謝いたします。
ギターの音色で『十三夜』の世界に、より印象深い色を添えてくれた清水久芳さん、撮影やそのほか様々な助けをしてくれたしほちゃん、本当にありがとう!
言語造形への愛をもちつつ、司会を務めて下さった村上さん、受付を受け持ってくださった鹿喰さん、小山さん、本当に感謝しています。
ありがとうございました。
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