
11月14日(土)、大阪で行います言語造形ふたり語り公演 『十三夜』をお知らせいたします。
樋口一葉が紡ぎあげた言語世界を、原文そのままで味わっていただく試みです。
キリスト教会のチャペルにおいて、
クラシックギターとともに、一葉のことばがどのように響くのか。
わたしたちが日々生きている世界。
そこでは、かまびすしく時間が飛びすぎていくようです。
しかし、わたしたちは、静けさを求めてはいないでしょうか。
こころの静けさを、故郷(ふるさと)を乞うように求めてはいないでしょうか。
言語造形公演は、その静けさの時間をわたしたちにもたらそうとするものです。
静けさのなかにある、こころの充実を、精神の漲りを、生きる。
そんな時間を創ろうとする試みです。
静けさのなかへ、どうぞ、いらしてください。
この作品は明治の代に書かれたものですが、
一葉の文体は江戸時代からおおよそ平安時代の文学にまで遡り、
歴代の我が国のことばの芸術から学ばれ体得されたものですので、
現代人のわたしたちにとっては、初めて耳をもって聴くとき、
理解することよりも、ひとつの感覚的な体験となるだろうと思います。
しかし、それでも、聴き手の方々には、この日に聴きに来て下さる前に、
前もって原文を読んでみられることをお勧めします。
そうすることによって、ご自身が読んで感じられたことと、
実際に舞台の上から聴こえてくることばから生まれる感情との重なりを、
または、ずれを楽しむことができるでしょう。
聴き手の皆さんが、ともに、この『十三夜』を創り上げていく、
そんなプロセスをも、きっと、楽しむことができると思います。
お申込み、お待ちしております。
ぜひ、言語造形による、日本のことばの芸術作品をとくと味わいにいらしてください。
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身に喰い込む憂いを抱えて
女ひとり、男ひとり、ぽつんと、立っている。
十三夜の月の光の下
ふたりそれぞれの後ろに伸びる闇。
その闇と闇とが淡く交わり、また別れていく・・・。
樋口一葉がこの作品を一気呵成に書き上げたのは、満23歳のとき。
それから一年後に彼女は肺結核でこの世を去りました。
今からちょうど120年前にものされたこの作品を、
秋の静かな深まりの中、生の声による語りで聴いていただきます。
教会という聖なる空間に織りなす一葉のことばの世界を、どうぞお楽しみください。
■日時 2015年11月14日(土) 開場14時 開演14時30分
■出演 語り:諏訪耕志 諏訪千晴
ギター: 清水久芳
■会場 日本聖公会 大阪聖アンデレ教会 (桃山学院高等・中学校 隣)
http://st-andrew-osaka.com/access/access.html
地下鉄御堂筋線「昭和町」駅 3番出口より南へ徒歩6分
JR阪和線「南田辺」駅 北西に徒歩10分
※駐車輪場はありませんので、お車や自転車でのお越しはご遠慮くださいませ。
■入場 ご予約 大人 2500円 中高生 1000円
当日 大人 3000円 中高生 1500円
■お問い合わせ・お申込み ことばの家 http://www.kotobanoie.net/pray.html#13n
(このページにある専用フォームにてお申込みいただけます)
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