2015年08月21日

宮城県多賀城市でのシュタイナー教員養成講座にて


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一昨日、昨日と宮城県多賀城市でのシュタイナー教員養成講座の言語造形講座を終え、今日、仙台から大阪へと帰ってきました。
 
お世話をして下さった福島さんご夫妻に本当に感謝です。
 
養成講座の最終年の終わりを迎え、一年ぶりにお会いした受講生の皆さんと、言語造形を通して、今回、何を分かち合いたかったか。
 
それは、知識を詰め込むことで人は自信をつけていくのではなく、
まずもって手足を動かしていくことから、人はその人その人にふさわしい叡智と自己への信頼をおのずから獲得していくということです。
 
知識というものは、その人がその知識を本当に必要とする時にこそ、得られるべきもの。
 
それは、その人が手足を動かしてとにもかくにも実際に仕事をしていく中で、
初めてリアルにその知識に対する渇望(問い)が生まれ、
その上で焦ることなくその問いに向かい合っていくならば、
その時に得られる知識は本当にその人の糧となるのでしょう。
 
言語造形を通しても、
頭であれこれ考えることからいかにして自由になり、
まずは手足を動かすことから始めていくならば、
手足は頭よりもずっとずっと賢い叡智を取りなしてくれる部位ですから、
手足の動きに導かれて発声していくことでその文その文にふさわしい響きに出会うことができます。
 
教員養成のための他のすべての学びも、きっと、同じなのでしょう。
そのような講座が宮城でも重ねられていることだと思います。
 
手足を通して、胸における感情を耕していくこと。
そこからひとりひとりが自分自身が本当に求めている知識を個別に開いていくこと。
 
そのための手助けをすることこそがシュタイナー教員養成における新しいテーマであることを、
今回の宮城での時間を通して改めて教えてもらうことができました。
 
皆さん、本当にありがとうございました。


posted by koji at 22:55 | 大阪 ☁ | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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