NPO法人 人智学共同体 ひびきの村での五日間を終えて大阪に帰ってきました。
ご参加して下さった皆さん、そしてお世話をしてくださったスタッフの方々、本当に素晴らしい時間と場所でした。
ありがとうございました。
毎回、ここに来させてもらうたびに、こころが揺り動かされます。
大(だい)の大人が、わざわざ、五日間も時間を取って、お金をかけて、ひとつのことに取り組む。
それは、物凄いことだと思うのです。
おひとりおひとり、この五日間を迎えるまでの人生の中で様々な経験を重ねてこられていて、表側にはそのようなこれまでの経験を出したりはされません。
内側に様々なものを抱えて来られているのです。
しかし、日が進んでいくにつれて、皆さんの表情、声、振る舞いの向こう側に、子どもだったころの姿が顕れてくるのです。
その姿は、何と言っていいのか、光と呼んでもいいかもしれない。
その光は、その人自身だけでなく、周りの者にも輝きわたり、無条件に、愛のような共感の輪が拡がるのを、その時その時、感じ、観ることができます。
人が、懸命になって、声を解き放ち、ことばを生きようとしている。
その姿は、本当に、美しい。
「少し身を引いて、何事に対しても客観的に向かっていた思春期以降の自分でなく、小学生時代のひたむきに生きていたころの自分に、帰ってました」
「何事も、(批評や評論しているのでなく)『やる』って、ほんとに大事ですね」
参加者の方がそんなことを仰っていたのが、印象的でした。
ひびきの村での、ヨハネ祭を前にした、今回の言語造形、
まさしく、太陽に向かっていのちの力をフルに働かせて、上へ、上へ、と長けてゆく、そんな時間でした。
わたし自身も、毎朝9時に「ハレルヤ」を動き、『こころのこよみ 第11週』を声に響かせられたことは、一日を豊かに織りなしていくために、この上ない朝の始まりでした。
次回のひびきの村での言語造形は、丁度半年後のクリスマスを目前に控えた12月第3週。
『生誕劇』に取り組みます。
その時は、夏に向かっていた太陽の輝きを、わたしたちは、内なる太陽の光として、こころの深みに宿らせているでしょう。
では、改めて、『こころのこよみ 第11週』を。
この太陽の時の中で、
あなたは、賢き知を得る。
世の美しさに沿いつつ、
あなたの内にいきいきとあなたを感じ切る。
<人のわたし>は、みずからを失い、
そして、<世のわたし>の内に、みずからを見いだすことができる。
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