2014年09月13日

こころのこよみ(第22週) 〜さびしがらせよ閑古鳥〜 (再掲)

 
世の拡がりから来る光が、
 
内において力強く生き続ける。
 
それはこころの光となり、
 
そして、精神の深みにおいて輝く。
 
稔りをもたらすべく、
 
世の己から生まれる人の己が、
 
時の流れに沿って熟していく。

 
 
Das Licht aus Weltenweiten,
Im Innern lebt es kräftig fort:          
Es wird zum Seelenlichte            
Und leuchtet in die Geistestiefen,        
Um Früchte zu entbinden,            
Die Menschenselbst aus Weltenselbst       
Im Zeitenlaufe reifen lassen.    
 
 
 
外に輝いていた陽の光が、いつしか、こころの光になっている。
 
そのこころの光は、萌しであり、これから、だんだんと、長けゆく。
 
その光は、「ひとりぼっち」であることの自覚の光でもあった。
 
そして、「ひとりぼっち」であることの自覚は、だんだんと深まり、
これから、だんだんと、熟してゆく。
 
その成熟は、キリストの誕生を我がこころに迎えるための、なんらかの備えになる。
 
なぜなら、キリストの誕生とは、「ひとり生みの子ども」「神の子」
「ひとりであることのもたらし手」「世の己から生まれる人の己」の誕生であるのだから。
 
 
   憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥   芭蕉
 
 
人は、もし、鬱々としたもの思いに沈んでいるのなら、「寂しさ」という感情にまで辿りつくことで、「寂しさ」「ひとりぼっちであることの自覚」にまで徹してみることで、鬱々としたもの思いを突き抜けることができる。そして、この「ひとりであること」の自覚の上にこそ、キリストは寄り添ってくださるのかもしれない。
 
そして、「ひとりであること」の自覚を持つひとりとひとりが出会うところにこそ、精神は息づく。
 
 
 
世の拡がりから来る光が、 
内において力強く生き続ける。 
それはこころの光となり、 
そして、精神の深みにおいて輝く。 
稔りをもたらすべく、 
世の己から生まれる人の己が、 
時の流れに沿って熟していく。



posted by koji at 22:48 | 大阪 ☀ | Comment(0) | こころのこよみ(魂の暦) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
■ 新着記事
こころのこよみ(第49週) (03/15)
互いを讃え、敬うことへの意識のなり変わり (03/11)
日本昔話 花咲か爺 (03/10)
こころのこよみ(第48週) (03/07)
ひのみやこ 宮城蔵王シュタイナー教員養成講座 (03/06)
心臓の蓮の花から生まれる愛 (03/06)
こころのこよみ(第47週) (03/01)
世の冷たさに立ち向かふこと それがわたしの使命 (02/28)
生きとし生けるものとの対話 〜ひのみやこ 宮城蔵王シュタイナー教員養成講座〜 (02/27)
「ある」から一日を始める (02/24)
■ カテゴリ
クリックすると一覧が表示されます。
ことばづくり(言語造形)(243)
アントロポゾフィー(180)
断想(570)
講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告(455)
こころのこよみ(魂の暦)(493)
動画(328)
農のいとなみ(1)
うたの學び(88)
神の社を訪ねて(37)
アントロポゾフィーハウス(92)
声の贈りもの(5)
読書ノート(71)
絵・彫刻・美術・映画・音楽・演劇・写真(41)
ことばと子どもの育ち(13)
「ことよさしの会」〜言語造形に取り組む仲間たち〜(11)
■ 最近のコメント
待ち望まれてゐることばの靈(ひ)〜「こころのこよみ」オンラインクラスのご案内〜 by 諏訪耕志 (04/03)
こころのこよみ(第1週) 〜甦りの祭り(復活祭)の調べ〜 by (04/09)
12/10(土・夜)12/11(日・朝)オンライン講座「星の銀貨」を通して〜人への無理解と憎しみについて〜 by アントロポゾフィーハウス (12/07)
穏やかで安らかなこころを持ち続けること、しかし、目覚めること by 諏訪耕志 (04/23)
教育の根本 by 諏訪耕志 (06/21)
■ 記事検索
 
RDF Site Summary
RSS 2.0