2014年08月26日

10/5(日) 村上恭仁子さん公演『台所のおと』





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10月5日(日)に大阪市住吉区帝塚山の「ことばの家」において、村上 恭仁子さんの言語造形公演『台所のおと』を開催いたします。
 
人はからだを動かしながら働くとき、その動きそのものの内において世と出逢います。
 
その世との出逢いの手応えが、人を更なる働きへといざないます。
 
そうして人は、だんだんと、世とひとつになりゆく道、ものへゆく道の奥へと歩いていきます。
 
それは「わたし」という自分自身を知りゆく道でもあります。
 
その道を歩いていく歩きようが、例えば台所などでは、包丁が立てる音、水道から流れ出る水の音、鍋の中で煮立つ音などの響きに聴こえてきたりします。
 
幸田文のこの物語は、人が台所に立つときに立ててしまう音というものの深さを余すところなく描いています。
 
日本語の美の至上として、その物語を耳で聴くことの味わいを是非ともご嘆賞ください。
 
ときに繊細に、ときに力強い扱いをもって、村上恭仁子さんはこの二時間弱の物語を語ります。
 
どうぞお楽しみに。


●大阪公演
日時:10月5日(日)午後13:30開場 14:00開演 16:00終了予定
場所:ことばの家(大阪市住吉区帝塚山中2-8-20) http://www.kotobanoie.net/access.html
   ・南海高野線「帝塚山」駅より、北東へ徒歩5分
   ・地下鉄四つ橋線「玉出」駅3番出口より、東へ徒歩約15分

●京都公演
日時:10月6日(月)午後12:00開場 12:30開演 14:30終了予定 
場所:ビオ多々羅(京田辺市多々羅中垣内85) http://www.biotatara.com/access.htm
   ・近鉄・JR学研都市線「三山木」駅下車 徒歩20分 
   ・近鉄「三山木」駅よりバスあり
******************************************************************
入場料 2500円 前売り 2300円(いずれもお茶菓子つき)
*******************************************************************

お申し込みは、以下から入っていただければ
非常に助かります。
座席数が少ないので、お早めにお申し込みいただければ幸いです。
http://form1.fc2.com/form/?id=784444
追って、会場のご案内をさせていただきます。





以下、村上さんご自身からのメッセージです。
_______________________

「日本人でよかった」
と最近、とみに思うのです。

長い歴史を持ち、
言霊の幸ふ国の一員であることに
誇りを感じるのです。

40歳を超え、
ようやく、日本、また日本語と対峙してみよう
という気になりました。

言語造形のお稽古を始めて3年半。
3回目の公演です。

今回のお話は、
『台所のおと』 幸田文著
です。

「心の動き」を
「台所の音」から聞き取ろうとする
すぐれた直観と分析は、
父である明治の文豪・幸田露伴に
幼いころから躾けられたからこそ。

この作品『台所のおと』の魅力は、
幸田文が頭の中だけで考えた作品ではなく、
彼女の体の動きの中で生まれ出た作品である
というところにあります。

言葉が生きてくるときというのは、
体が伴っているからだろうと思うのです。

そんな幸田文の息遣いを感じながら
取り組んでいます。

今回は、
大阪の弦楽器アトリエ店長の山口健さんに
チェロの伴奏をお願いしました。

伴奏が入ることで、
幸田文の作品がどのような広がりを見せてくれるのか、
私自身、非常に楽しみにしています。

みなさまのお越しをお待ちしております。


posted by koji at 22:55 | 大阪 ☁ | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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