2011年11月01日

こころのこよみ(第29週)〜旅路を行く〜

Sich selbst des Denkens Leuchten

みずから考えることの光が、

Im Innern kraftvoll zu entfachen,

内において力強く輝く。

Erlebtes sinnvoll deutend 

世の精神の力の源から、

Aus Weltengeistes Kräftequell, 

意味深く示される数々の験し。

Ist mir nun Sommererbe,

それらはいま、わたしへの夏の贈りもの、

Ist Herbstesruhe und auch Winterhoffnung. 

秋の静けさ、そしてまた、冬の希み。





秋、それは人のこころの外への道が途絶え始め、
逆に内への道(メディテーション)が始まるときです。

それは、考える力が強まってくるときだとも言えます。

考える力が強まるとは、
何やかやとあれこれ考えることではなく、
自分が決めたひとつのことから離れることなく、
そのことについて考え続けていく力を言います。

それは、まるで、独りで旅路を歩き続けているような感覚を与えます。

   此の道や行く人なしに秋の暮

様々な路に入っていくのですが、
大元の筋道は通っている。

行く先は、きっと、
「内」であり、
「輝く光」であり、
「人であること」であり、
「世の精神の源」であり、
「神とは」です。

そしてそこから人は帰ってきます。

「意味深く示された数々の験し」を携えて、
この世へと、人と人が行き交う世へと、みずみずしく帰ってきます。

   人声や此の道帰る秋の暮

この行き来が活き活きとなされる秋に、
芭蕉はこの精神とこころのありようを推敲を重ねつつ書き記しました。



また、この行き来は、一年の巡りを通しても、
よりダイナミックになされます。

考えること(秋)は、きっと、
感じること(冬)へ、
そして、欲すること(春)へと、
だんだんとからだ(夏)に帰ってきます。

夏にからだを活き活きと動かしたことから生まれた力が、
秋の静かさの中で、内において活き活きと考える力に変容している。

そしてその考える力が、
冬において、
清く、みずみずしく感じ、待ち希む情へと深まり、
春へと新たな意欲を準備します。

この秋、内への道を歩もうとする者に、援けがありますように。



posted by koji at 23:08 | 大阪 ☀ | Comment(0) | こころのこよみ(魂の暦) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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