2011年09月04日

こころのこよみ(第18週)〜こころを衣(ころも)に〜

Kann ich die Seele weiten, 

わたしはこころを拡げることができるのか、

Daß sie sich selbst verbindet

受けとった世のきざしのことばを

Empfangnem Welten-Keimesworte ? 

己と 結びつけつつ。

Ich ahne, daß ich Kraft muß finden,

わたしは予感する、きっと力を見いだすことを。

Die Seele würdig zu gestalten,

こころをふさわしくかたちづくり、

Zum Geisteskleide sich zu bilden.

精神の衣へと織りなすべく。




前の週の『こよみ』において、
世のことばが語りかけてきました。
「わたしの世のひろがりをもって、
 あなたの精神の深みを満たしなさい」と。

その語りをしかと聴き届けることができるかどうかは、
わたしたちの内なる成熟次第ですが、
ただ、耳を傾けようとするこころの構えはつくろうとすることができます。

夏の世の大いなるひろがり、
それに沿うことができたなら、
それは沿うた人に、
これまでの生き方、考え方、感じ方を越えるようなものを、
「贈りもの」として与えてくれました。

これを読んでくださっている皆さんには、
どのような「夏の贈りもの」が贈られたでしょうか。

その「贈り物」を受け入れる器。

その器が「こころ」であるならば、
わたしはみずからにあらためてこう問うことになります。

「わたしはこころを拡げることができるのか」

その問いに応えていくことが、
この夏から秋へと移っていく時期のテーマです。

新しい考え、価値観、ライフスタイル、人生観、世界観、
それらを「己と結びつけつつ」です。

しかし、その結びつけは、きっと、外からの結びつけではなく、
内からおのずと生じてくる結びつきになるのではないでしょうか。

夏という季節を精神的に生きようとした人には、
外なる季節の移り変わりに応じるような、
内なる移り変わり、成熟へのおのずさがだんだんと身についてきているのを感じるはずです。

「わたしは予感する、きっと力を見いだすことを」

それは、
こころを拡げ、
こころを衣(ころも)にする力。

衣(ころも)とは、万葉の昔から、
「恋衣」「旅衣」「染衣」のように生活感情を言うことばとしてよく使われていたそうです。
(白川静『字訓』より)

こころという器が、
精神というわたしのわたしたるところが身にまとう衣となるまでに、
柔らかく、輝きつつ、しなやかで、強いものになる力を、
きっと見いだす。

この秋のはじめのテーマであり、
学び続けている人への励ましでもあります。


posted by koji at 14:47 | 大阪 ☔ | Comment(0) | こころのこよみ(魂の暦) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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