奈良の学園前で開きました。
そこでの授業内容の大きな前提として述べたことを、
ここでもお伝えしたいと思います。
これは、ミヒャエル・グレックラーさんの『両親の問診時間』で述べられていたことです。
子どもに文法の授業であれ、何の授業であれ、
まず大きな前提としてあっていいのは、
それを語る大人自身が、
おのれの語ることばとしっかりと結びついていることです。
何かについて語り、何かについて考える。
しかし、わたしたち現代人はとかく、その何かの内にはいず、
その何かと結びついてはいない。
外からその何かについて考え、語る傾きがありますよね。
考えていること、言っていることと、
やっていることとが分かれてしまっている。
せめて、その分かれてしまっている事を自覚しながら考え、語ることができればいいのですが。
特に、子どもに対しては、
そのような習いとなってしまっている結びつきの緩いことばが、
徹底的に力がないことを、
わたしたちは実感し始めています。
まずは、すること。
次に、言うこと。
そして、言うならば、することが伴なっていること。
これが、0歳から7歳、いや、
本来ならば8歳、9歳のあたりまでの子どもに対してとても有効な働きかけです。
その頃までの子どもは、
周りの「すること」「行為」を真似る力がとてもとても強いのですから。
その人間としてのよりふさわしいありかたである、
ことばと行為との一致を、
大人が改めて学べる機会を、
言語造形は差し出しています。
子どもに向き合おうとしている教師の方、大人の方に、
今年はなんとか道を見いだして、
この言語造形を紹介していきたいと考えています。
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